ラン計画の立て方

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プランニングの前に

自分の体力を知っておく

一番重要なことです。荷物無しで一日160km(X)走れる人なら、荷物込みで一日80km(X/2)が適度で、せいぜい一日120km(2X/3)くらいにしておくべきだと思います。これは平地であっても同じです。高度差は、どんなに体力があっても一日に2000mUP以上は難しいでしょう。(注: この基準はツーリングマップルで手計算した距離/獲得標高についての見解です。ルートラボの計算による距離/獲得標高は地図帳感覚よりも大きく出力されるようです。)
行ったことのない峠道を走るときにも不動峠の経験がとても役立ちます。
一不動 = 250mUP
はルートの難易度の単位としてとても便利です。

ランのテーマを考える

テーマもなく走るのはつまらないので、「走った道を繋げる」みたいなことでもいいので、何かしらのテーマを考えます。行きたいスポットを選んで、例えばツーリングマップルを参考に、走っていて面白そうな道で繋げば、大体のルートが決まるでしょう。

テーマを盗む

とりあえず自転車で走りたい!でもどこを走ればいいかわからない!というときは、他人のツーリング記録を真似してみるのもアリだと思います。例えば・・・

  • 高地Netさんのツーリング記録は走行距離や通過時間、写真が充実していて、更にコースもマニアックなものが多く、特に北海道と頚城の充実したレポートが、とても参考になります。ランドナー乗り。ブラウザはIE推奨。
  • Cyber Cyclist’s Home Pageさんの記録は地図上で探せて、通過時間はもちろん、GPS+カシミールで標高差も計算しているため実感が沸き、プランニングの参考にとても適しています。
  • 我らがTsukubike.net活動報告も、ラン数が充実していますし、何よりツーリングスタイルが同じなので参考にするには打ってつけですね。
    または、ウェブではないのですが、部室に保存されているサイクリング部の総括書を読んでみるのも良いと思います。

道を選ぶ

ツーリングルートのつくりかたとして大雑把ですが次のようなTipsが有効でしょう;

  • なるべく交通量の少ない道を選ぶ(特に重要)
  • 未舗装区間はなるべく下り道で通る(登るのは本当に辛いから)
  • 急勾配区間はなるべく上り道で通る(どうせ押せばいいから)
  • 海や湖や川が左手となるように通る(景色が良いし車が飛び出してこないから)

国道

おにぎり。つくば周辺だと50号、125号、408号などがあります。旧2級国道には自転車ツーリングに適した道も多いのですが、旧一級国道(50号まで)はどれも高規格で交通量も多く、自転車にとっては不快な道です。旧一級国道をはじめとして交通量の多い国道はなるべく避け、旧道を探しましょう。

旧道

新道建設に伴って国道又は県道から格下げされた道のことを指します。大学から不動峠に向かう、りんりんロードとの分岐後の道は国道125号の旧道になります。
交通量の多い国道・県道に沿っている旧道は交通量が少なく、景色も新道よりは面白いので、概ね走りやすい道と言えます。しかし、極端に狭かったり路面が整っていない道も多いので臨機応変に新道と旧道を使い分けましょう。

県道(都道、府道、道道)

国道より走りやすい道が多いものの幹線道路も多くあります。ほとんどの県では100番までが主要地方道となりますが、県境を跨ぐ道路は番号を振り直したため、番号付けに傾向はありません。地図を見てどの道が走りやすそうか判断します。

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自転車道

ツーリングマップルで緑色の点線は自転車道を示しています。しかしこの情報は若干手薄ですので、コース上の自転車道は国土交通省『大規模自転車道』で調べ、更にウェブ検索で情報を集めましょう。
日本の自転車道はほとんどが河川敷でツーリングの目的とはなりませんが、しまなみ海道、耶馬渓、久比岐、つくばりんりんロードなど特別景色がいい道もあります。

林道

もとは林業のために建設された道路ですが、道路法の枠外にあることをいいことに、需要が理解できないような景色のいい道がたくさん建設されました。全てが未舗装という訳ではなく舗装されている林道も多くあります。どれも人里離れた場所を通っているため何かトラブルがあっても自力で対応できることが林道に入る前提条件です。どの林道が面白いかは調べれば簡単にわかると思います。県議会議事録や公共工事入札状況を見て最新の林道状況を集めるようになったら末期です。路面状況についてはライダーさんによる最新のブログ記事がとても頼りになりますが、最も正確なのは林道を管理する事務所に問い合わせることです(通っちゃダメと言われるかもしれないリスクがあります)。路面状況はよく変わることなので、ツーリングマップルの「荒れている」「フラット」という案内はあまりアテになりません。

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農道とかとか

事前情報が得られないのでここまできたら行き当たりばったりでしょう

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未舗装路を走るとき

走る道が未舗装路だと分かっている場合、替えチューブと修理パッチを十分に持って行きましょう。走行ペースは舗装路を走る場合の半分以下になります。例えば一日平均80km走るプランで10kmの未舗装路に突っ込む場合、その日の距離は70km以下に抑えておきましょう(それでも疲労は100km越え!?)。
また、予期せずダートを走る羽目になったランもあります。走る道が林道だったり、地方の番号の大きい県道だったりする場合、道がしっかり舗装されているかウェブ検索で調べておくと良いでしょう。

ルートの調整

まず、全体の走行距離と獲得標高を測ります。地図帳に書かれている距離を足し合わせれば計算できますが、距離が書いていない道もあるので、ウェブ上で計算したほうが楽だし正確です。
どんなに平地を走っていても、峠を越えていても、全体の走行距離を80km(X/2)で割った日数が「観光しつつ走る」際にかかる日数の目安です。
次に、大体一日あたりの走行距離が80~100km(X/2~X/2+20)になるように宿泊地を探します。
以上の通り宿泊地まで決まれば、凡そ「まともな」ランになるでしょう。(注: この基準はツーリングマップルで手計算した距離/獲得標高についての見解です。ルートラボの計算による距離/獲得標高は地図帳感覚よりも大きく出力されるようです。)

Google Mapによるルート設定

  • スタート地点を入力し、「車で行く」「一般道を優先する」を選択する。
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  • ゴール地点を入力すると、二点を結ぶ、車にとって最も効率的なルートが表示される。左側の枠に距離が表示される。
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  • ルートの青線を取ると白点になり、ドラッグするとルート変更が直感的にできる。
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  • 一日の走行距離が適度になるように宿を選んで、ルート青線上で右クリック「ここを目的地にする」で、宿の地点までの距離が表示される。
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  • できあがり。この図では、総距離300kmを4日間で走る。三日目のアップダウンを考えると、これくらいが適当だと思った。
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  • Google Mapの難点はルートが保存できないこと、選択できない道(風張峠や奥只見湖)があることです。

ルートラボによるルート設定

  • Yahoo!JAPANのアカウントでルートラボにログインする
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  • 「ルートを描く」を選択し、スタート地点から順に道路上をクリックしていく
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  • 道路が表示されていない部分やクリックしても反応のない部分は地図右上のアイコンから「直線モード」を選ぶとよい
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  • タイトル、投稿者名を入れて「ルートを保存」を押せば完成。ルートを見られたくないときは『「ルートを見る」に公開する』のチェックを外す
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  • 再生ページでは距離や獲得標高が見れる
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  • ルートラボではルートが保存でき獲得標高がわかるのでとても便利です。
    • 獲得標高は我々がマップルで判断するものよりも多めに計算されています。
    • 想定所要時間は当てになりません。

現地までのアクセス、エスケープの確保

つくばからスタートまで、もしくはゴールからつくばまでの輪行手段を検索します。各種の乗換検索が手軽で有用です。特に18きっぷ利用時には、ジョルダンの「青春18きっぷ」という検索オプションが便利です。これはJRの駅同士をJRの鈍行で結ぶ検索です。

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エスケープの確保はすごく重要なことです。例えば一日に走る距離がとても長くて走りきれるか分からないときは、その日のルート(特に後半)にはエスケープ(主に鉄道路線)が併走しているべきです。あるいは、ショートカットによるエスケープも有効です。予定ルート上のどこが「切れるスポット・ルート」であるかを認識しておきましょう。すべての行程が達成できない場合、どこを省略すれば無理なく走れるか、考えておきましょう。

地図の読み方

「ツーリングマップル 」の活用

標準的サイクリング部員は旺文社ツーリングマップルを使っています。紹介ページにも書いてあるように、この地図帳は地図以上の情報を持っています。

  • おすすめルート
    紫色で太く枠付けされた道は「おすすめルート」です。バイクツーリングで走っていて楽しい道になっています。行ってみたいスポットをこのような道で繋ぐと良いでしょう。ただしライダーにとって楽しい道がすべて自転車乗りにとって楽しい道とは限りません。
  • アクセス・抜け道
    薄紫で枠付けされた道は、混雑する主要道の裏道、もしくは上記のおすすめルートへのアクセス路です。
    ただし、ツーリングマップルの難点は、自動二輪がメインターゲットのために標高がわかりづらいこと!高低差がわからないので、思わぬ山岳ルートに出くわすことも。また地図帳のくせにところどころ誤植があります。計画段階では、別の地図を活用してチェックしておきましょう。

五万図を読む

サイクルOLで使われる五万図は標高差が10m刻みであること、殆どの道が載っていることから、読み間違えない限りはツーリングに最適な地図と言えるでしょう。印刷された地図は情報が古いものが多いので、プランニング等にはウォッちずで最新版を参照すると良いでしょう。

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実施にあたって

参加者の体力をみておこう

企画者は参加者の体力がどの程度あるのか知っておく必要があります。峠道が組み込まれている場合はそのことをしっかり伝えておきましょう。
参加者は自分の体力がその企画を走りきれる程度か考えておきましょう。
登坂路の勾配がどの程度のものかはルートラボで大雑把に測ることができます。不動峠の勾配は5%から10%程度です。これは上原の感覚ですが、200m(の標高)を登るのに1時間見積もっておけば、自転車に乗ったり押したりして誰でも登れると思っています。

ナイトランにならないよう時間配分を考えよう

ナイトランは避けましょう.なぜならばナイトランになると暗くなることで視界が悪くなり,事故リスクが高くなるからです.
各行程や立ち寄る場所でどのくらい時間を費やすのかを見積もり,ナイトランにならないように計画を立てましょう
また大目に時間を見積もることで時間に余裕を持ってランを行うことができます.
また季節によって日没の時間が違います.日の入り時刻は東京(2011年)場合,長い日では6月29日の19:01に対して,短い日では12月6日の16:28と季節によって大きく差があります.このことも頭に入れてラン計画を立てましょう.

学割を使おう

JR東日本の場合は100kmを越える乗車は学割の対象となります。学割証をもっておけば良いのですが自転車ツーリングの場合は駅の窓口が開く前に入場する場合が多いので(特にTX始発からの南流山とかね)、予め旅行代理店で学割乗車券を購入しておくと良いでしょう。
TXの場合は土日休の回数券がバラ売りされているものを買うとお得です。

「ツーリングマップル 」の活用

標準的サイクリング部員は旺文社ツーリングマップルを使っています。紹介ページにも書いてあるように、この地図帳は地図以上の情報を持っています。

  • おすすめルート
    紫色で太く枠付けされた道は「おすすめルート」です。バイクツーリングで走っていて楽しい道になっています。行ってみたいスポットをこのような道で繋ぐと良いでしょう。
  • アクセス・抜け道
    薄紫で枠付けされた道は、混雑する主要道の裏道、もしくは上記のおすすめルートへのアクセス路です。
    ただし、ツーリングマップルの難点は、自動二輪がメインターゲットのために標高がわかりづらいこと!高低差がわからないので、思わぬ山岳ルートに出くわすことも。計画段階では、別の地図を活用してチェックしておきましょう。
    ツーリング中に標高差を知りたくなったとき(例えばルート変更を余儀なくされたとき)は、見難いですがツーリングマップルで標高差を見積もりましょう。地図上の薄い線を何度跨いだかで、標高差を考えます(ツーリングマップルの等高線間隔は100mです)。

五万図を読む

サイクルOLで使われる五万図は標高差が10m刻みであること、殆どの道が載っていることから、読み間違えない限りはツーリングに最適な地図と言えるでしょう。玄人向きの道はツーリングマップルではなく五万図に載っていることが多いです。五万図は大学近くの国土地理院で購入できます。印刷された地図は情報が古いものが多いので、プランニング等にはウォッちずで最新版を参照しておくと良いでしょう。

気象庁HPを活用しよう

ロングツーリングを計画している場合は気象庁の気象統計情報を活用しましょう。
走る地域を選ぶ際は「平均値分布図」が、特に風配図や降水日数が便利です。
「過去の気象データ検索」では、各地の降水量や気温の30年平均値がわかります。

中止判断

雨の日は走っていても面白くないしお金がもったいないので中止判断は特に重要です。最近(2011年)では日帰りから一泊二日程度のツーリングの場合、前日夕方に天気予報をみて降水確率が40%以上なら延期か中止、ということが多いようです。

学外行事届・活動計画書・活動報告

学外行事届はラン企画で最も重要なものです。ラン企画者は部室にある用紙か部内情報ページにアップロードしてあるファイルに必要事項(宿泊地まで)を記入し、できればラン計画書と揃えて顧問の松田先生の承認とサインを貰いましょう。サインを貰った学外行事届はSTUDENT PLAZAの学生生活課に、ラン計画書はサイクリング部主務に提出しましょう。
ランが終わったら、総括書に残すため、活動報告書を書きましょう。

温故知新

かつてのラン報告にいろいろな失敗ランがあるので、教訓として役立てて下さい。

  • 秩父ラン1
  • 青森横断ラン
    2つともダート林道初挑戦ランです。見事に散ってますね。
    ダート林道に行く人に事前にダートを体感するよう言うのはこのためです。
  • アルプス&北陸ラン
    食費を削ってエネルギーが足りない上に、平地150kmの翌日に1000mUPの山2つ。どうみても無謀です。
    後にTooyaも2日目と同じコースを走りましたが、大変だったようです。悪見本の典型。
  • 山陰東半分
    気候を甘く見たのと、タイヤトラブルで途中終了。
    計画をこなせるかはコース云々以外に天気の問題もあるので、そのあたりも留意すること。
  • 2006/夏合宿
    合宿レベルでも失敗ランは存在します。たとえばこの2日目。
    700mUPの翌日に炎天下でアップダウンの多い平地を120km。入部したての女の子が犠牲となりました。
    宿の関係でこうなったとはいえ、もう少し対策を考えるべきでした。
  • 2005/夏合宿(花巻~青森。昔すぎてページがありません。sightaw、Mshitaが1年だったときの夏合宿。)
    この年の合宿の3日目(秋田大湯温泉~十和田湖~奥入瀬~八甲田山~青森モヤヒルズ)が、八甲田の山中でナイトランとなりました。
    距離にして90kmないのですが、前日の山越え(八幡平etc.)の疲れに加えてこの日も登りが多かったため、ペースが下がって遅延の原因となりました。

リンク集

上で紹介した他に、ラン計画の際に役に立つサイト