夏合宿2016 第1回全学晴れ男選手権コース(中部縦断コース)

自転車乗りは常に天気と戦っています。我々筑波大学サイクリング部の部員は、これまでの様々なランで己の「晴れ男力」を磨き、高めてきた学内屈指の晴れ男たちなのです。今年の夏合宿では、そんな晴れ男たちの真のNo.1を決めるべく、曇天であれば大きく魅力を失う「道」をテーマにした7日間のコースの走破を目指します。

 

期間

2016年9月6日(火)〜12日(月)

 

参加者

utchie(企画)、みのーつTAK

 

1日目(9月6日)阿智〜諏訪

阿智村のペンションからの出発。日本一星空が綺麗なまちとして有名な阿智村ですが、前夜は曇天で見ることはできませんでした。この日はいきなり長い下り坂。国道153号は路面が濡れている箇所もあり危険でしたが無事に飯田市に到達しました。今後走る機会のある方は注意してください。

飯田市からはしばらく南信州フルーツラインという広域農道を快走。天気も回復しました。埼玉県南部在住の企画者としては普段は見られない景色で気持ちよかったです。つくばで生活している他のメンバーにとっては見慣れた風景だったかもしれません。楽な日という位置付けでしたが、細かいアップダウンが常に続きました。意外に体力を削られたメンバーもいたようです。昼食は道中の道の駅「花の里いいじま」に立ち寄りました。

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こんな景色が50km以上続きます

午後もしばらく広域農道。左手には中央アルプス、右手には南アルプスの山々を眺めながら走るという長野県ならではのルートで、数ヶ月前にこのコースを考えた自分を褒めたい気分になっていました。1日目の目的地は諏訪湖。印象的なオブジェのある諏訪市湖畔公園に到着すると撮影会がスタート。いい写真がたくさん撮れたと思います。晩ご飯は湖畔のステーキ屋。この後3日目の夜までまともな食事ができないことになります。

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日没の時間帯と重なり良い雰囲気でした

2日目(9月7日)諏訪〜野麦峠

最難関となった2日目。コンビニで朝ごはんを済ませ諏訪湖を出発してまもなく勝弦峠の登りが始まりました。距離は短いものの斜度がきつい箇所がありました。この日は数々の峠を越えなければならなかったので勝弦峠は淡々とクリア。塩尻市に入り国道19号へ。自転車の走る道ではないと聞いていたので事前に調べていた並走する県道を駆使して、このコースとしては珍しい観光スポット「奈良井宿」を散策。ここの街並み、オススメです。普通の観光としてもう一度訪れたいなと思いました。昼ごはんは木曽福島駅近くのイ○ン。あるメンバーは精肉売り場で流れるCMに洗脳されていました。

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「自転車なし」でもう一度行きたい!笑

ここから「地獄」が始まります。県道20号に入るとこの日最大の峠「長峰峠」まで25kmのヒルクライム。途中から飲食店が途絶えることが分かり16時にゴール手前20kmで夕ご飯を食べることになりました。ほぼ全ての体力を使い果たして長峰峠をクリア。岐阜県高山市に突入してすこし下ると再びきつい登りが始まってしまいます。3人で数ヶ月前にこのコースを考えた企画者に遺憾の意を表しながら登りました。極めつけは散々登った後の宿泊地。ハードなサイクリング合宿の宿泊地としてキャンプ場のバンガローを設定したのは間違いでした。今後の合宿コース企画者は同じ過ちを繰り返さないでください(笑) メンバーAは全てから逃げ出すように20時には就寝。Bはあまりの過酷さに夜中までこれまでの不満をSNSに延々と綴っていました。

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メンタルから崩壊させていくスタンス

3日目(9月8日)野麦峠〜松本

最悪の雰囲気で始まった合宿3日目。携帯していた僅かながらの補給を朝食にして出発しました。この日は朝から雨が降っている中野麦峠へ。「落石注意」の看板にこんなに怯えたのは生まれて初めてでした。約1時間かけて登っても頂上からの眺望はゼロ。それでも峠にあった食事処は僕たちにはオアシスに見えました。

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気温もテンションも下がり、上がるのは標高のみ。

この後の30kmに及ぶ長いダウンヒルには細心の注意を要しました。下りきったところでこの日の目的地「武石峠」に挑むことは困難と判断。松本市内の宿に宿泊地を変更しました。時間を得た僕たちは止まない雨の中松本市街へ。予定にはなかった松本城観光は城の中まで見学することができ、結果として大満足の1日になりました。夜は信州大学生御用達の飲食店で久々に腹を満たし、コース中最大の都会(笑)を満喫しました。夜の松本城は壮観で、わざわざ宿から自転車を持ち出して写真を撮りまくってしまいました。

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夜の城を見るのは初めてでした

4日目(9月9日)松本〜東御

4日目は朝から快晴。テンションも徐々に上がってきました。コンビニ朝食の後いきなり30km1000mUPの登りが始まりますがこの日は楽しいヒルクライムとなりました。これまでの数々の峠越えで感覚が麻痺していたこともありますが、やはり天気は重要です。

各々マイペースで2時間近く登り続けてこの合宿のハイライト、美ヶ原のビーナスラインへ!霧ヶ峰を越えて白樺湖に至るまで標高2000m近くでのアップダウンは夢のような時間でした。絶対にまた走りたいと思います。「霧の駅」で昼食。ストレート果汁100%のりんごジュースやソフトクリームも堪能しました。

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奥に見えているのは1日目のゴール、諏訪湖

この後は標高500m付近まで一気に下るダウンヒル。眼下に広がる景色を見下ろしながら走っていたのでまるで空を飛んでいるかのような感覚でした。文章ではうまく表現できないのでぜひ一度走ってみてください。途中で企画者のタイヤがパンクしましたが、大きく遅れることなく目的地の東御市内へ。日も傾きいい田舎の風景を楽しむことができました。

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森林限界を突破したこの景色がたまらない

2日目の経験からこの日の宿「コテージ」を1日中心配していたメンバーでしたがここは当たりでした。3人には広すぎるくらいで、今回は使いませんでしたが自炊環境も完備されていました。コテージ自体建てられてからまだ時間が経っていないそうです。唯一の問題は飲食店が200m下った先にしかなかったことで、当然のことながら食事の後は暗闇の中200mのヒルクライムイベントを開催しました。

5日目(9月10日)東御〜志賀高原

5日目はメンバーの体調不良のため、大事をとって輪行しました(滋野駅〜湯田中駅)。湯田中駅から志賀高原の宿泊地までは、元気なメンバー2人は自転車で、1人はタクシー輪行で向かいました。13kmで900mUPと数字上では厳しい登りに思えましたが、路面の舗装が良かったのと、斜度の変化が少なかったことで案外疲れずに登り切ることができました。試行錯誤して登りやすいポジションを発見したメンバーもいたようです。この日は合宿唯一のホテル泊で、良い休養日となりました。

6日目(9月11日)志賀高原〜上越

メンバーの体調も回復し、フレッシュな状態で出発した6日目。前半は奥志賀林道を楽しみました。カーブやアップダウンが多様な変化に富んだ道で、60km近くあったのにもかかわらず全く飽きることなく走ることができました。所々で下界を見下ろす展望スポットも。

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止まって写真も撮りたいけど高速で駆け抜けたい。そんな葛藤の中での一枚

一旦標高300m付近まで下って昼食。午後は合宿最後の峠「関田峠」に挑みました。これが予想以上の難敵。斜度を測ることができる企画者のサイクルコンピュータは常に10%以上の数値を示していました。3人とも各々のペースで苦戦しながら登頂。もう登らなくても良いという事実に喜びを爆発させました。この後は標高1000mから0m付近まで一気に下るダウンヒル。午前中と合わせてこの日は3000m以上下ったことになります。合宿初の平坦になると自然とペースアップ。6日目とは思えないペースで巡航しあっという間に宿に到着。夕食はコンビニで調達しましたが喜びのあまり1500円も使ったメンバーもいました。

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下界の空気を吸うと安心しました

7日目(9月12日)上越〜宇奈月温泉

最終日は宿を出発して日本海へ。久しぶりの海に一同大興奮!久比岐自転車道を使って日本海を望みながら西に進みました。この自転車道、関東とは全く異なる雰囲気でとても新鮮でした。

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久比岐自転車道。サイクリストは少なめでした

海に来たということで昼ご飯は海鮮丼!実は店は3日目の松本市内で雑誌を読んで決定済み。合宿中なかなか食事に恵まれなかったこともあり万感の思いで3人での最後の食事を楽しみました。午後も日本海沿いを西進。親不知に立ち寄るために国道8号を使いました。この日は交通量が少ない方ではありましたがトラックが多く危険な道なので走る方は注意してください。

親不知海水浴場で「少しだけ」はしゃいだ後、富山県に突入。最終ゴールである宇奈月温泉に向かいました。わずかに登っていたようですが、それを感じないくらいには登りの感覚が麻痺していました。途中で雨が降り出しましたが遅れることなく無事にゴール!7日間に及ぶ合宿は幕を下ろしました。企画者としては無事故でゴールできたことにほっとしています。

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親不知海水浴。2000mの標高を越えて来たと考えると色々な思いがこみあげてきます

(2016/10/30更新)