【夏合宿】第3回全学晴れ男選手権コース(北海道縦横断コース)

筑波の晴れ男が、北海道を支配する。

 

期間

2017年8月31日~9月6日

 

メンバー

utchie(企画者)、みのーつ笠井大暉tano

 

報告

1日目 8月31日(木) 稚内~稚内(86km/220mUP)

初日は丸1日を稚内散策に使うゆるい日程のはずでした。追い風に乗って宗谷岬を目指し爆走。到着後、本土最北端のモニュメントで撮影会を開催しましたが、時々太陽が雲に隠れると一気に体感温度が低下。一同は若干キレ気味でしたがそれはいいとして、有名なラーメン屋さん「間宮堂」に逃げるように駆け込みました。「間宮堂」では定番のほたてラーメンをいただき、午後は宗谷丘陵の散策。僕は2回目でしたがここの景色は本当に素晴らしいですね。3日間くらいは飽きずに遊べそうです。

強風の中ムキになってこんなことをやってるのが悪い。

十分に最北端を楽しんだ後は向かい風と格闘しながら再び稚内市街へ。途中寒さに耐えられずし○むらで冬用インナーを購入しながらもなんとか帰還。変速の調子が悪かったメンバーの自転車を見てもらうために地元の自転車屋に立ち寄りました。どうやら飛行機輪行のせいでリアディレーラーハンガーが曲がってしまったようです。15分ほどで直してもらい宿に向かって出発した3分後、事件が起こりました。突然のリアディレーラーが脱落。なんと根元からポッキリと折れていました。再び先ほどの自転車屋に引き返すと、ハンガーまでもが折れてしまい、事態は急激に悪化しました。原因は宗谷丘陵での写真撮影時に自転車を右側に倒してしまったこと。当然稚内にPINARELLO RAZHA K ‘15用のハンガーは存在しないので、前50T、後15Tというなんともいえないギア比で固定ギア化してもらい、合宿を続行することに。みなさん、リアディレーラーは大切にしましょうね。ハンガーも予備を1つは携帯しておくと良いと思いました。少ししゃべりすぎたのでこの日の宿の話は2日目に回したいと思います。

 

2日目 9月1日(金) 稚内~留萌(195km/730mUP)

前日の宿は知る人ぞ知るライダーハウス「漁師の店」。海の幸をたっぷり使った2食付き、2500円で泊まる事ができるオススメの宿です。夜は漁師さんと全宿泊者が各々の旅について語り合う大宴会。北海道に来ていることを実感できます。ところで、前日は宿から少し離れた温泉に入ることもできたので、雲ひとつない青空に迎えられた2日目の朝は最高の気分で出発できるはずでした。日本百名道の一つ、オロロンラインをひたすら南下する2日目。固定ギアで圧倒的なハンディを抱えた企画者(主将)を気遣う班員ではありません。一人だけ高ケイデンスでペダルを回す僕を時々ちぎりながら、ハイペースで南下。天気に恵まれたのが唯一の救いでした。

北緯45度通過点。後ろに見えるのが利尻富士。

利尻富士や見渡す限りの一本道、壮大な風力発電所などはさすが北海道という感じ。この道を走らない他の班のメンバーを気の毒に思うほどの余裕はありませんでしたが、1日目2日目で相当北海道を満喫する事ができました。班員に教えてもらい手塩の「とらや」で食べた「黒いプリン」はおすすめ。他にも美味しそうなスイーツがたくさんあるお店だったので、機会があったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。大きなトラブルもなく無事に留萌に到着して、この日も夜は海の幸に舌鼓。そろそろ魚になってしまいそうです。誰か固定ギアで200kmを35km/h巡航で走破した僕を褒めてくれ。

 

3日目 9月2日(土) 留萌~富良野~旭川(104km/1030mUP)

「北海道縦横断コース」とかカッコつけたことを言っておきながら、正確には完全な縦横断をしたわけではありません。輪行を使ってでも、合宿一つ目のハイライト、富良野・美瑛は時間をかけて楽しみたかったのです。3日目は細かいアップダウンが続く、固定ギアには厳しいコース。僕は決断を迫られていました。始発で留萌駅を出発し、班員をこの日のスタート地点である富良野駅に向かわせ、僕はまっすぐこの日の目的地である旭川に向かいました。富良野や美瑛についての話は他の班員に聞いてください。ああ、青い池、四季彩の丘。また北海道に行かなくてはいけない理由ができました。僕は旭川のPINARELLO取扱店で再びリアディレーラー、ハンガーを手に入れ完全復活。宿に荷物をぶちこみ、コースを逆走して班員との合流を図りました。

「美瑛」って地名が大好き。わかる人いますか。

途中旭川空港に立ち寄り定番のお土産を大量購入。結局7日間でお土産を買う時間的な余裕があったのはこの日だけでした。よかったのか悪かったのか。有名なジェットコースターの道、パッチワークの丘などを一人寂しく楽しんで、四季彩の丘にたどり着く手前で班員と無事に合流。再び旭川に向かいました。そのあとは特に話すことはありません。旭川駅に寄り最終日の切符を購入。駅近くの飲食店で「班長復活祭」と称して豪遊。店から10km超えを極寒暗闇のなか無心で走ったくらいでしょうか。宿についたのは21時くらいだったと思います。班員はなぜかかなり疲労していましたが、全行程を走ったわけではないので理由は僕の知ったことではありません。例年晴れ男班はこんな感じです。

 

4日目 9月3日(日) 旭川~網走(249km/1760mUP)

昨今「晴れ男班はキツい」と言われがちですが、決してそんなことはありません。4日目は旭川から網走まで全自走を目指す250km。しかし体力や体調、天候に応じていつでも輪行する事ができるコースでした。合宿コース担当3回目ともなればエスケープを上手に活用できるルートを描く事ができます。部員にはぜひ参考にしてもらいたいコースの一つです。実際に、疲れが溜まっていた班員の一人は全行程を輪行でカット。他の二人も無理をせず途中でショートカットを活用し200km程度の走行距離で4日目をクリアしました。唯一全自走を成し遂げた僕でしたが、この日は相当きつかったです。序盤は北見峠越えを目指すヒルクライム。どちらかというとゆるい勾配が延々と続くタイプの峠でした。途中携帯から避難指示の警報音が鳴り響き緊張が走りましたが、訓練だったようです。山中で天気が急変したときの対処法については、計画の段階でよく検討しておかなければならないという事を、今後も部員に周知していきたいなと思いました。

サロマ湖はもう湖って感じはしないですね。

北見峠は眺望ゼロのさえない峠でした。その後はこちらも延々と続くダウンヒル。朝から寒さと格闘していましたが、下界に降りると日差しも出てきて絶好のサイクリング日和となっていました。遠軽駅で2人と解散したあとはひとり旅。サロマ湖に到着しましたが、少し高台にある展望台にのぼる時間的余裕はないと判断し先に進みました。ゴール直前にある絶景ポイント「能取岬」に日没前に着く事を目指しましたが30分ほど間に合わず。宿に到着したのは19時前だったと思います。高台に設置した宿から夕食を食べに降りる気力は残っていなかったので、宅配寿司で済ませ、図らずもこの日も魚になってしまいました。

 

5日目 9月4日(月) 網走~羅臼(120km/1080mUP)

この合宿は本当に天気に恵まれました。サイクリング部員の「晴れ男力」の向上に感無量です。2つ目のハイライト、知床を迎える5日目の午前は斜里国道を快調に東進。ビンディングシューズのソールが剥がれるという珍しいメカトラ(?)に襲われた班員もいましたが順調に行程を進み、「天に続く道」では良い写真を取る事ができました。道の駅「ウトロ・シリエトク」で鮭といくらの親子丼を腹に収め昼から豪遊。クマに食べられる準備を終え、いよいよ世界遺産知床峠に挑戦。序盤はいつクマに出くわしてもおかしくないとの情報に一同ビビっていましたが、あまりの気持ち良さに気づけばそんなことは忘れていました。路面も比較的きれいで、全サイクリストにおすすめしたい峠です。頂上は雲ひとつない青空で、羅臼岳はもちろん、国後島まで見渡す事ができました。下りも非常に快適で海抜0mまで降りると今まで感じたことのないような満足感。近所にあったら1日2回くらい登っちゃうかも。この日の宿は初日と同じようなにぎやかな宿で、夜は無限に出続ける魚料理と格闘しながら、旅人たちの面白い話を聞く事ができました。この合宿は食事にも恵まれました。いつかの夏合宿某班とは大違いですね。

知床峠。今見ると本当に一つも雲がない。奥は国後島。

 

6日目 9月5日(火) 羅臼~川湯温泉(149km/1520mUP)

道東は、無限。そんなことを実感したのがこの6日目でした。出発後国後国道を南下。小さな港町をいくつか過ぎて標津に到着。1年生の班員も言っていましたが、自分の生活圏から遠く離れた町の人の生活を想像するのはとても楽しく、隠れたツーリングの醍醐味なのかもしれません。時間に縛られる都会の人間とは違って道東、道北の人々は皆おおらかです。海などの大自然を、時には知恵や技で利用し、時には力なく翻弄される生活はもしかしたら最も人間的とも言えるかもしれません。さて、標津から開陽台を目指し内陸に向かいましたが、この道が大変でした。数キロ単位で交差点がない直線道路の両脇に無限に広がる牧場。進んでも進んでも変わらない景色に、一生開陽台には着かないのではないかと錯覚すらしました。極めつけは開陽台までの急な上り坂。こんな場所によく自転車で行こうと思ったものです。そのかわり、景色はまさに「地球が丸く見える」素晴らしいものでした。見渡す限りの緑に「北海道には勝てっこないなあ」なんて思っていた僕ですが、ここで食べたはちみつソフトには苦戦をしいられました。こぼれ落ちるはちみつにグローブやカメラのストラップを飲み込まれ、どちらがはちみつソフトか分からない状態に。どうでもいい話ですね。

やっぱ写真じゃ伝わらないから一回行ってくれい!

昼ごはんを食べた「レストラン牧舎」がとてもおしゃれなお店だった気がしますが、疲れていたのであまり覚えていません。また訪れたいけど次は車でいいかな。午後は摩周湖を目指しました。途中北海道を拠点にしているOBの方と合流し展望台までの登りに挑戦。この登りも気持ちよかった。展望台から見下ろす摩周湖は言葉ではうまく説明できないほど素晴らしかったので、写真を貼っておきます。写真でも全てを伝えきれないかも。ぜひ訪れて見てください。OBの方曰く、この日は年に数回というレベルで遠くまで見渡せる天気だったそうです。晴れ男万歳。

 

7日目 9月6日(水) 川湯温泉~弟子屈~苫小牧(33km/140mUP)

前日6日目の宿は唯一のホテルでゆっくり休めると思いきや、最終7日目の朝は4時半起床をしいられることに。原因は当初の行程だと苫小牧での最終集合時間に間に合わない事が判明したためです。ここはコース担当者として最大の反省点でした。事前に気づく事ができてよかった。結局この日は早朝に屈斜路湖の砂湯を訪れて摩周駅から10時間近くに及ぶ電車輪行となりました。走る予定だった釧路湿原はまたの機会におあずけです。無事に苫小牧に到着し、夏合宿の全行程を終えました。

砂湯でダートランに挑戦するも失敗するみのーつ

企画者としては最後の合宿参加だったので、最後に謝辞を。まずは僕が1年生だった時に夏合宿でお世話になったHRDさん。今回のコースの前半部分は2年前のHRDさんのコースを参考にしました。このコースは僕が2年後にもう一度走りたいと思うほど魅力的で洗練されたコースでした。次に3度の合宿晴れ男班皆勤賞のみのーつ。自転車で移動の限界に挑戦する。そんな挑戦を3年間続けられたのは彼のおかげかもしれません。機材についてのアドバイスやトレインの前引きには本当に助けられました。今回のコースに参加してくれた1年生の二人。途中何度も「計画発表に騙された!」と思った事でしょう(笑)それでも文句の一つも言わずについてきてくれてありがとう。他のどの班よりも広範囲を満喫できた事で、北海道の良さ、ツーリングの良さを少しでも感じ取ってくれていたら嬉しいです。最後に、2016夏合宿晴れ男班2017春合宿晴れ男班、2度の晴れ男選手権予選(150km200km)に参加してくれた全部員。僕のニッチな趣味にお付き合いくださりありがとうございました(笑)僕が提示したのは数ある自転車の楽しみ方の一つです。後輩たちにはそれぞれ自分だけの自転車の楽しみ方みたいなものを発見してほしいなと思ったりしています。なんかしみじみとしてしまいましたね。北海道は最高だぜ!

 

おまけ 9月7日(木) 苫小牧~新千歳空港(41km/70mUP)

最終日の翌日、なぜか8時55分発の飛行機を予約してしまっていたは、5時半起床で空港までの電車に乗らなければいけませんでしたが、当然の寝坊。宿にいろいろな忘れ物をしつつ、新千歳空港まで40kmの自転車タイムトライアルが挙行されてしまいました。それでもなんとか飛行機に間に合ったので自分でもびっくり。やっぱり自転車は最高だぜ!

(最終更新 2017/10/14)